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登山女子のぽんこつ日記~はじめての登山やコース、装備など~

登山のこと、山道具のこと、いろいろ紹介します。

木曽駒ヶ岳 日帰り雪山登山

安全山行記録

2016年11月26日(土)

木曽駒ヶ岳 日帰りピストン

 

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11月24日、東京では54年ぶりの雪になりました。積雪は観測史上初とのことです。

職場のみんなはブーブー言っていましたが、私は「こりゃ山にも雪が積もるな」とひとりニヤニヤしていました。

木曽駒は一年中毎月行っていますが、雪と岩が混じりそうなタイミングは初めてなのでワクワクします。

 

11月25日(金)深夜、菅の台バスセンター駐車場に到着しました。

車の温度計を見るとマイナス2℃です。

冬シーズンはバスの始発は8時15分なので、いつもより長い夜。

寒さ対策が必要です。

 

ホームセンターの中綿パンツに、ノースフェイスのマクマードパーカー、毛布二枚で武装します。

そしてハクキンカイロも。

chi-sk8.hatenablog.com

 

意外とすんなり眠れましたが、寒さで明け方目が覚めました。

いつもそうですが、外に出てしまえば結構平気です。

予定通り始発のバスでしらび平へ。

 

ロープウェイも空いています。

 

今日は本当に良いお天気です。

 

千畳敷に到着。

気温は2.2℃

絶対0℃以下でしょう!?というくらい寒いです。

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登山届けを提出したら外へ。

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もう冬の出入口が完成していました。

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青と白のコントラストが目に飛び込んできます。

足元は一面真っ白のパウダースノーです。

時折吹いてくる風に巻き上げられた粉雪が仄かに青く煙り、一瞬躊躇った後、太陽にキラキラと反射します。

 

 

久々のアイゼンの装着に手こずります。

それでも防寒テムレスは指が動きやすい。

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11月 冬の木曽駒の服装

今日の服装は、

上半身

パタゴニア キャプリーンミッドウェイトジップネック

ノースフェイス アルパインバーサマイクロジャケット

ノースフェイス マウンテンジャケット

mont-bell シャミースネックゲイター

防寒テムレスMサイズ

 

下半身はユニクロヒートテック、mont-bellのオーバーパンツにスパッツです。

 

雪山装備は

mont-bell 10本爪アイゼン(私は足が小さいので・・・)

ブラックダイヤモンド レイブン :ピッケル(ポールが無いので長めの60cmで)

ペツル エリオス :ヘルメット

オークリー コミット :サングラス

chi-sk8.hatenablog.com

 

他は山専ボトル、ストーブ、ハクキンカイロGPS、エマージェンシーシュラフパタゴニア ダスパーカーを追加しました。

ツェルトやヘッデン、無線等の安全装備はいつも通りです。

オスプレーのバリアント37に全て入りました。

バリアントは雪山でとても使いやすい構造で、容量も実際は50リットルほど入ります。

 

サッカー選手が芝生を蹴ってスパイクの具合を確かめるように、雪面を蹴ってアイゼンの装着具合を確かめたら、

9時50分

木曽駒ヶ岳、いざ、ゆかん!

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まだ夏の登山道のロープが見えていますので、ロープに沿って進みます。

 

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モフモフのパウダースノーを泳ぐように歩きます。

 

所々雪が浅く、いきなり岩があってバランスを崩したり、トレースが不鮮明な箇所は雪の深いところに入ってしまい、踏み抜いてしまったり、なかなか体力を奪われます。

 

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トレッキングポールがあった方が良かったかもしれません。

 

ある程度進むと急登になります。

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この辺りからは、夏道も雪に埋まり、先行者のトレースを追っていきますが、番線のメッシュや、大きな岩を直登します。

 

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アイゼンの爪が引っ掛かったり、雪に隠れている岩の先端に乗ってしまったり、何度も転びそうになります。

 

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オットセイ岩も眩しそうな表情で輝いています。

 

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それにしても歩きにくい。

おまけに汗が出てきました。

いささかペースが速すぎたようです。

ハードシェルのジッパーを開けて、冷たい空気を取り入れ、そしてペースを落とします。

 

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雪歩きは普段と違う筋肉を使うようです。

それに転ばないようにバランスを保つために、結構スタミナを消耗します。

 

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もう少し!

ガンバ!

 

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鉄の階段は特に苦手です。

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乗越浄土です。

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澄みきってなめらかな玻璃のような青空。

気持ちいい♪

 

伊那前岳

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剣岳

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エビの尻尾も立派に育っています。

 

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雪に包まれたここは、音というものがまったくしません。

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雪に吸いとられてしまった音という音がそこらじゅうに潜んでいるような静けさ。

 汗ばんだ体の熱気を風がさらって、すぐ後に寒さがやってきます。

 水分を補給したら、ネックゲイターを付けて出発します。

中岳の手前はなだらかですが、いつも凍っていて、油断すると滑落するパターンがありますので、念のためヘルメットを装着します。

 

雪に閉ざされた宝剣山荘。

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いささか淋しい気持ちになります。

ここで飲むコーヒーとスタッフさんの存在はいつも安堵のひとときでした。

 

また中岳から頂上山荘への下りは強風ゾーンなのでフードも調整しておきます。

 

やっぱりガチガチです。

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バコリッ、バコリッと凍った雪の上を行きます。

 

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岩が混じると、ギョリッ、ギョリッと、岩稜歩きならではの音がします。

なんか難しい山に来たように感じ、身が引き締まります。

 

中岳。

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振り返ると私の大好きな景観が。

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静物にリネンのクロスを被せたような山の連なりが照り輝いています。

そこから私の足元まで、そして反対側の木曽駒へ、無傷の白さが続きます。

 

はぁ~。

ずっとこのまま景色を眺めていたいですが、先に進みます。

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頂上山荘方面への下り。

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まだ雪山モードになっていないためか、かなり恐怖心が出てしまいます。

岩に薄く乗った雪の具合が全くわからず、歩き方のコツがなかなか掴めません。

やっぱり下りは苦手だなぁ。

今日は日帰りで正解。

 

誰もいない頂上山荘。

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何度ここにテン泊したでしょう。

 今は一面雪に被われ、お気に入りのスペースもわからなくなっています。

絶え間なく強風が通り抜け、巻き上げられた粉雪がガラスの破片のように顔にチクチクと当たります。

 

風の紋様に非日常を感じる場面。

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さあ、山頂まであと少し。

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ここからは岩のサイズも大きく、踏み抜いたり、よろめいたりしながら登っていきます。

 

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直登できる箇所が増えたぶん、いつもより勾配がきつく感じます。

足下ばかりを気にして、白い地面に目が慣れたころ、ふと上を見上げると、青い空が濃さを増します。

おかげで影の部分の雪も青く。

 

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吹き溜まりを越えるのに苦労しました。

 

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山頂が見えた!

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12時ジャスト、山頂です。

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何度も踏んだ山頂ですが、新鮮な気持ちにさせてくれます。

中央アルプスの一番先っちょ。

まわり全てを見渡すことができます。

 

遠くに見える南アルプスも白くなっています。

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御嶽山も大きく見えます。

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凍てつく頂上木曽小屋。

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中岳越しの宝剣岳

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雪と岩の混在するこの時期も素敵ですね。

アイゼンが岩を噛む音だけが響き、空に吸い込まれていきます。

 下山は恐らく時間がかかりそうなので、名残惜しいですが早めの下山です。

 

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予想通り下りは怖いです。

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歩きにくい。

 

中岳手前は変わらず強風です。

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いつもならここでテントでお昼寝なんだけどなぁ。

 

中岳からはずっと宝剣を見ながら下ります。

お母さんのような伊那前岳と、お父さんのような宝剣岳が見守ってくれているようです。

 

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慎重にテクテク進みます。

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剣岳に人が見えます。

ん!!

 二人パーティですが、後ろの女性が滑りながら降りてきます。

二人とも装備なしです!

気を付けて!

暫く見守ります。

なんとか下まで下りてきましたので、天狗岩と一緒に、ほっと一安心。

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さて、いよいよ八丁坂の下りです。

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不安が的中し、歩きにくいし、高度感もあり、なかなか消耗します。

完全に雪に埋まってしまえば歩きやすいのですが。

 

鉄の階段は滑るし、大きな段差を下りたら岩が隠れていたり。

ついついピッケルを杖替わりに使ってしまい、重心も傾いてしまいます。

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途中、宝剣を見上げると、中央稜をクライミングしている二人組がいます。

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山頂からちょっと右下に赤いシェルが見えるでしょうか?

すこし薄カブリに見えるところで、苦労する箇所のようです。

ちょうどその真上がちょっとしたテラスになっていますので、ビレイヤーがいるはずです。

夏は高山植物保護の為、山頂から登り返すしかないのですが、積雪期は八丁坂から行けるので便利ですね。

でもこの時期は、普通の登山道に隠れた岩でバランスを崩しているようでな私にはまだまだ難しいですね。

私のクライミングの先生は今体調を崩しているので、山頂で願掛けしてきました。

今回の目的は実は願掛けだったんです。

 

先生が見たであろう景色を私も見たいなぁ~。

棒抱に、一ノ倉、滝谷、いつか必ずやってやります!

 

とはいえ、ヨレヨレのバランスでなんとか千畳敷まで戻ってきました。

予想外に疲れました。ほんとぽんこつです。

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木曽駒ヶ岳、また来るよ~。

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まとめ

天気も最高でしたので、本当はテン泊してモルゲンロートを見たかったのですが、アイゼン歩行の感覚を取り戻す意味では軽い装備での日帰りが正解だったと思いました。

冬の日帰りは行動時間の制限もあり、なんだか忙しく感じました。

体力はもちろん、装備の着脱や、それに伴うパッキングの順番など、いろいろ細かな技術と経験を積まなければと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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